芸人Vol.9「納言」

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芸名:納言(なごん)

所属事務所:太田プロ

右:薄幸(すすき みゆき)(ボケ)
左:安部紀克(あべ よしかつ)(ツッコミ)

 

私が知ったのは今年に入ってからですかね。
ツッコミの安部さんが何かしら薄幸さんを誘い、ボケの薄幸さんがその誘いに乗っかってしまうというのがベースのネタが多いです。

 

このコンビの武器は漫才中のコントに入った直後にする薄幸さんのタバコを吸う仕草から出る「超偏見の町ディスリ」です。ホントただの悪口なんですがこれが意外や意外でなんかその町そんな感じする。っと思わせる絶妙な所を付いてきます。(ただ、最近は〇〇差別だとか言われることも多いですから…。)

 

また、タバコ好きやお酒好きを前面に出し、オラオラ系で通す薄幸さんのキャラ(キャラなのか?)と少し軟弱そうな安部さんのツッコミのバランスが非常に良いです。

まだ見た限りでは同じベースでのネタが多いですが結成2年ということもあり、伸び代は十分ですね。

去年のM-1は準々決勝で敗退でしたが今年はどこまで上がってくるのでしょうか。

期待してます。

日本全国酒飲み音頭

日本全国酒飲み音頭

 

 

芸人Vol.8 「からし蓮根」

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芸名:からし蓮根

所属事務所:よしもとクリエイティブ・エージェンシー

右:杉本青空(ツッコミ)
左:伊織(ボケ)

 

私より知っている人は沢山いると思いますが熊本訛りのツッコミが持ち味のコンビです。設定はスタンダードなのにボケの伊織さんの無表情からくる奇天烈なボケに杉本さんの熊本訛りの強いツッコミが見事にハマっています。また、ただの熊本訛りだけでなくワードセンスも光っています。そして、ネタのストーリーを崩さずボケとツッコミが淡々と入ってくるこのテンポが個人的に心地良いです。

芸歴6年目と若いですが実力は十二分にあると思います。
去年のM-1グランプリでは惜しくも予選10位でした。

今年は第8回ytv漫才新人賞決定戦で優勝するなど、数々の大会で好成績を残しているようなのでM-1グランプリもこの勢いで決勝まで勝ち上がって欲しいですね。

BUMP OF CHICKEN?」

(Ash ashさんのチャンネルより引用)

 

ラフ・メイカー

ラフ・メイカー

 

個人的感想キングオブコント2019

さて、キングオブコント2019が終わりました。

 

どぶろっく優勝おめでとうございます。

 

私的な感想をつらつらと。

書きたいんですが、今回も設楽さんの評価に結構納得することが多く、なんかもう書くことがなかったりもしますね。笑

 

とりあえず個人的感想ですので悪しからず。

 

1.うるとらブギーズ

「催眠術ショー」

設定もさることながらこれを続けるネタ自体の体力。よく持ったなと感じました。基本的には間をおかずにずーっとただ、2人が重なって喋っているだけなのになぜか笑えてしまう。ちょっともういいかなっていうタイミングでの見えない観客が応援をし始めたり、カシモトさんで観客が遊び始めたりしたところで繋ぎとめられてような。いっても観る人によっては本当に途中で飽きた人も居るんじゃないかな。「カシモトさん」というキャラがしっかり立っていた分だけ結果、審査員の高得点に繋がったんではないでしょうか。

 

2.ネルソンズ

「噂話」

まずネルソンズのネタでもよくある和田まんじゅうさんが自分のミスで板挟みされるという光景。あの強烈なキャラを持ちつつやってしまったっていう表情。あの演技をやらせたら右に出るものはいないんじゃないんじゃないかと。(笑) 謝りたい同期と怒りたい先輩に挟まれ右往左往してしまい、結果的には自分にキレるという展開の中で舞台を広く使ってはいましたが掛け合いが少ないのに移動が多くバタバタがちょっと目立ってしまったような気もしました。先輩がマネージャーは彼女だという所から話が転がって盛り上がると思いきやあんまり大きなウケもなく最後のオチも弱かったような...。最初のうるとらブギーズのネタで審査員自体もハードルを上げてしまっただけに点数がいかなかったのかな。

 

3.空気階段

「タクシー」

これはまんまと個人的にはやられました。どっからどうみてももぐらさんのキャラクターで貫き通すイメージだったのに途中から似た顔の人物を乗せていたというかたまりさんの方に話が変わり一気にちょっとホラーちっくになりつつも笑いを取りにいけるという部分でいえば私好みのネタでした。起承転結がしっかりあって伏線も回収しているという所では量より質で勝負した感じ。ただ、審査員の方にはあまりハマらなかったみたいで残念です。

 

4.ビスケットブラザーズ

「記憶を消した2人」

今田さんが言っていた今っぽい、ファンタジーなネタというのは物凄くわかりやすい説明でしたね。容姿も逆手にとって女性に見えないけど女性だったという点を笑いに変えていたし、交互に言うセリフも抜け目なく笑いに変えてまさに無駄なし。爽やかなのになんだろうこの重圧感はという部分での笑い。良かったとは思いますが、空気階段の点数が低いという不穏な空気を脱却する程のパンチ力なくしてこれまた伸びなかったんですかね。

 

5.ジャルジャル

「声の周波数」

設定自体めちゃめちゃだけどそれを上手く出来るのがジャルジャル。日本語、英語、中国語とネタ自体に変化をつけやすい分、飽きずに見れました。そのへんはやっぱり実力者としての風格を見せられた気がしました。それでもうるとらブギーズを越えられなかったのはちょっと個人的には不可解な点ではありました。審査員の期待値がやはり高かった分の点数なんですかね。

 

6.どぶろっく

「神様に願い事」

はっきり言えば力技。なんだけど「どぶろっくがコント?下ネタどうするの?」って思いながら見始めたら「やっぱり下ネタかーい!!」という裏切りの裏切りをされたような。笑 そりゃ笑うわ。笑うしかないわ。とにかく笑いの応酬。「大きなイチモツをください」って下ネタなのになんか品があるように見えるのはネタの設定、歌のうまさ、ミュージカル調にすることによるPOP感なんでしょうか。笑 どうやら歌ネタ王でもやったネタらしいですね。このコントの流れからこれは審査員の方も得点を付ける他ないなと個人的にも思いました。

 

7.かが屋

「プロポーズ」

私のお気に入りのかが屋ですが、もう設楽さんの言葉が全てだと思います。プロポーズする男と喫茶店の店員2人の色んな感情やささいなしぐさなどあそこに全部濃縮されてひとつの笑いになっている。そしてそれを本当に上手く見せる。演技力がないとあそこで笑いって起きないと思うんですよね。ただ、順番が非常に悪すぎた部分が…。なんせ一個前は「大きなイチモツ」ですからね…。そりゃ切り替えられないでしょうね。でもかが屋の質の高いコントは世間の演技力あるコント好きの人には届いたんではないでしょうか。

 

8.GAG

「お笑い芸人の恋人」

僕は今回どぶろっくは別として1番好きでした。設定も展開もオチも良かったと思うんですが…。(オチの「市役所の安定なめんなよ!!」も笑い取れてたし…。) あの福井さんの彼女をブスとして扱われたネタを見た時のあの表情は素晴らしかったですね。(もしかしたらカメラアングル勝ちなのかも。)「逆に!!」対しての「純に!!」も良かったです。思ったより点数が伸びなかったのが不思議でした。決選投票でジャルジャルが上がったのは僅差ではありましたが、2本目も見たかったです。

 

 

9.ゾフィー

「記者会見」

松本さんの言っていた「カメラワークに助けられた」という部分は納得でしたね。2人のコントでフクちゃんという飛び道具で引っ張るはちょっと難しいのかなというのと腹話術師という設定にしてあるのに腹話術があまり上手くないというのがマイナスだったかなと個人的には思いました。(その辺はどうなのだろう)でも、フクちゃんの使い方はうまかったし正直なところはフクちゃんシリーズがあるなら見てみたい。

 

 

10.わらふぢなるお

バンジージャンプ

最初の掴みでお客さんを引き込ませられないままずるずる進んでしまった感じがしましたね。終盤のロープを持たずに飛んだりする場面の荒さは好きだったんですがあの飛んでる間の分の時間の笑いを戻ってきた時に回収できていないような気もしましたし松本さんの言っていた「いろいろ見過ぎちゃった」というのは的を得ていましたね。

 

決勝

ジャルジャル

「空き巣」

大竹さんも言ってたと思いますが僕も見た時ジャルジャルにしてはオーソドックスなネタだなとは思いました。ジャルジャル=独特、だれも当たらない変化球的な部分があるのでやっぱり期待値が高いだけにどこかもっと変化球を!!っていうネタに対しての物足りなさを感じてしまったのは自分の責任なのかな。ただ、ああいうオチは好きなんだけどなぁ…。

 

うるとらブギーズ

「サッカー実況」

上手い作りなんですけど個人的にもう1回ネタを見たいとはならないネタでしたね。
楽しそうに二人が会話している間のゴールになった瞬間の表情の切り替えは実に見事でした。ただ、「催眠術」のネタほどのインパクトもなかったですし...。何かこう大きく展開が回ってくというのもなかったので…。これも設楽さんの言ってた通り「やり手が楽しくなるネタ」「セリフ量も多く噛みやすいネタを決勝でもってこれるのは凄い」というのは「なるほど。」と思いました。

 

どぶろっく

「金の斧、銀の斧」

 このネタに対して設定は違えどただ配役を逆転させるという発想は決勝という場では並大抵の勇気ではできませんね。笑 しかし、それでも笑ってしまうのは1回目ネタの段階でそのフレーズが頭に残ってしまっているからでしょう。「鉄は熱いうちに打て」とはまさにこのことですね。このネタに関しては最後少しテイストを変わってるとかもうそんなのはどうでもよくて本当に自分たちの魅力をコントにした時に最大限に引き出せる方法がこれであり、それがうまくハマったとしか言いようがありません。



色々と書かせて頂いたわけですが、どぶろっくの優勝はホントに素晴らしいものだと思います。今回はかなり初出場の芸人さんも多く多種多様なネタばかりでホントにコントの幅は無限大だなと感じさせれる大会でした。素人ペーペーな感想でした。
もっとしっかり描けるように頑張ります。

 

頑張る前に神社にでもいって「大きなイチモツをください」って願ってきましょうか…。

 

ではまた。

芸人Vol.7 「Aマッソ」

 

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芸名:Aマッソ

所属事務所:ワタナベエンターテインメント

左:村上愛(ボケ)

右:加納愛子(ツッコミ)

 

 

 

M-1グランプリ予選も始まりだした今日この頃、個人的にはやはりこのAマッソには期待しているんです。ええ。漫才のスタイルはあくまでしゃべくりが主流です。Aマッソの武器はなんといっても加納さんの「ツコッミ」で最近の若手漫才師の中では一番だと個人的に思っています。(若手ってどこまでが若手は定かではないですが…)いっても、パワーワードが出やすいネタに作り込んでるからこそできるものだと思うし村上さんのネタ中の明るい馬鹿っぽさがよりツッコミの強度を上げているようにも見えます。力強い関西弁の女性漫才師もなかなかいないので期待しまっくております。今年こそは!!

 

「思い出に三親等、四親等入ってけぇへんやろ普通!!」

(最強漫才チャンネルより引用)

芸人Vol.6「ラーメンズ」

 

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芸名:ラーメンズ

左:片桐仁(トゥインクルコーポレーション)

右:小林賢太郎(スタジオコンテナ)

このコンビに関しては言わずもがなだとは思いますが、シュールコントのパイオニアといっても過言ではないでしょう。また、シュールといっても他の芸人とは違った世界を持ったコンビです。私は中学1年生の頃、「エンタの神様」や「笑いの金メダル」といった番組でしか芸人を知らなかったのですが、父がWOWOWで録画していたラーメンズの第15回公演「ALICE」を観た時に「お笑い」というものの幅の広さに感動したのを覚えています。短編小説を読んでいるような感覚。どうやったらこの世界を作れるのだろうと。

ちなみ現在は2人での活動の気配はありません。

片桐さんは俳優業に(最近だと「あなたの番です」に藤井先生役として出てましたね)、小林さんは舞台を中心に活動しています。

 

リアルタイムでラーメンズのコントを見ることはできませんでしたが、小林賢太郎さんのソロコント「POTSUNEN」や演劇プロジェクト「K.K.P」、コント集団「KAJALLA」などは観に行ったことがあります。(今でも観に行ってます)

また、「KAJALLA」の第1回公演「大人たるもの」では片桐さんも出演しており、「ついに二人を同時に観れた!!」と興奮したのを覚えています。

 

ラーメンズは決して解散したわけではないので、気長に待ちながらまた二人だけの新しい作品が観れることを期待したいと思います。

 

 

(ラーメンズ公式チャンネルより引用)

芸人Vol.5 「三拍子」

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芸名:三拍子

所属事務所:サンミュージック

左:高倉陵(ボケ)

右:久保孝真(ツッコミ)

オンエアバトル時代から実力は申し分ない正統派しゃべくり漫才師です。 

M-1では惜しくも準決勝で敗退することが多かったですが、THE MANZAI 2014では「だれでも答えられるクイズ」でワイルドカードから決勝にあがり爪痕を残しました。
また、昨年「芸人1000人にアンケート‼︎本当に面白い芸人ベスト10」の第1位に選ばれENGEI グランドスラムにも出演していました。
ここ数年は定期的にライブを開催し、時事ネタを中心に精力的に活動しています。
また、そのライブの一部は三拍子のチャンネルであがっています。

私自身も新宿バティオス新宿御苑パペラで行われた単独ライブにも行ったことがあり、安心保障100%っていうぐらいずっと笑えて最高でした。

みなさんも是非、三拍子のライブに足を運んでみてください!!

 

(【公式漫才動画】三拍子より引用)

 

 

 

 

芸人Vol.4「怪奇!YesどんぐりRPG」

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芸名:怪奇!YesどんぐりRPG

所属事務所(画像左から)
・Yes!アキト(サンミュージック)

どんぐりたけし(ケイダッシュステージ)

サツマカワRPG(ケイダッシュステージ)

今回は変わり種を紹介したいと思います。

昨年のM-1で3回戦敗退だったものの、一発ギャグの応酬で爆発的な笑いを取り、知る人ぞ知る存在となりました。
一発ギャグを「プレイヤーチェンジ…」の掛け声で交代で行うのが特徴的です。その交代制一発ギャグが見事にハマっていました。 

また、構成もしっかりしており、あえてどんぐりたけしには回ってくるたび自己紹介ギャグをさせたり、終盤には全員が一斉にギャグをやって空回ったり。最後の最後はそれは衝撃的でした。

今年も早速1回戦を突破した動画が「M1グランプリの公式チャンネル」にあがっていましたので変わり種好きな方は是非見てみてください。

個人的にこの「プレイヤーチェンジ…」ってやつは意外と流行ると思うんですけどね。

各々の活動もそうですが今年も予選をかき乱して欲しいですね。

「嘘みたいだろ。ヘルニアなんだぜ。」

(sakuチャンネルさんより引用)