小林賢太郎 「うるう」

先日、小林賢太郎演劇作品 K.K.P#8 「うるう」を観てきました。

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ネタバレはあまりしないようにしたいとおもいます。

この作品、小林賢太郎とチェロ演奏家の徳澤青弦の2人、演じる者と奏でる者の2人が織りなす舞台で作品名が「うるう」というだけあって4年前にも同じ公演をしております。
4年前、あの時自分はまだ大学生。ただ、小林賢太郎が好きだし観に行こうというふわふわした状態で観に行っていたような気がします。何を感じたといえば素晴らしいという言葉でしか表現していなかったと思います。

そんな僕も4年経って社会人となり、この作品をまた観ることができました。
感じたことはこの作品では2人でしか演じていないのに色んな人が主役だったんだということ。
主人公の余一を演じているのに時に素の小林賢太郎が出現する。ただし、小林賢太郎の出現は作品を全く邪魔しない。しっかりと邪魔をしない線が引かれている。時に大げさにみせるのも演技の一つであり、劇場内の緊張を解くうまさはまさに天性だなと。
また、そこに徳澤青弦さんのチェロ。圧巻です。舞台に鳴り響くその音がまた心地よく、ストーリーの一つ一つ展開に華を添える。
そして、その2人が作り出すマジル。
そこには実際にはいないマジルが見える。
音と演技でマジルはそこに形として存在していたんです。容易いことではないと思います。
まさにマジルは2人の信頼関係とコンビネーションが生み出したもう1人の演者でした。
ポツネンとはラーメンズとは他のK.K.Pとは全く違った小林賢太郎を観ることができる作品だと思います。(もとより全ての作品に置いて小林賢太郎は違うものを出してきた訳ですが)
なんというか小林賢太郎の「面白いの定義」が一つのストーリーで感じれるのは凄く気持ちが良いです。
そして、まだ観ていない方には是非観に行っていただきたい。